昨日、FF14の利用規約の一部が変更されました。が、追記された具体例があまりに生々しく、かなり驚きました。というか、これ社会のマナーっていうか、モラルとか、そういうものですよね…。
何回か読んでみると、一貫したものを感じられたので、自分なりの見解をまとめてみた。当記事では禁止事項全てにふれることはしません(ページの都合上デキナイ)。
FF14利用規約についておさらい
FF14においての利用規約は以下の通り。(2021/10/28現在・ルール&ポリシー)
- ファイナルファンタジーXIV 利用規約
- ファイナルファンタジーXIV ソフトウェア使用許諾契約
- ファイナルファンタジーXIV 著作物利用条件
- FINAL FANTASY XIV, The Lodestone ガイドライン
- ファイナルファンタジーXIV フォーラム ガイドライン
- アカウントペナルティーポリシー
- ファイナルファンタジーXIV 禁止事項
- ファイナルファンタジーXIV COMPANION利用規約等
特に、ロドストを使われる方はロドストガイドラインを一読しておくことをお勧めします。
これでは何も発言できないんじゃないか?と思ったプレイヤーたちのために、グローバルコミュニティプロデューサーのモルボルさんこと室内さんが別途ロドストにてフォロー記事を出されています。是非こちらも読むことをお勧めします。(2021/10/29追記分)
今回の変更点まとめ(2021/10/27)
今回改定されたのはファイナルファンタジーXIV 禁止事項とアカウントペナルティーポリシーの2つです。
禁止事項の変更
- RMT業者への対策として、パーティ募集掲示板に関する禁止行為を2つ追加
- パーティ募集掲示板において、他者のコンテンツのクリアやアイテムの入手等の手助けを目的とした活動を宣伝する行為
- パーティ募集掲示板の目的から著しく外れた募集を行う行為
- 禁止行為の項目に関して、わかりづらい部分やこれまでニュース等でお知らせしていた内容を追加・調整
- 禁止行為の内容に関して、具体例を含めた説明を大幅に追加
- その他、細かな文言調整
アカウントペナルティポリシーの変更
ペナルティポイントに関する記述を追加
過去のペナルティからの経過日数によるペナルティポイントの減衰システムを導入
その他、細かな文言調整
ファイナルファンタジーXIV禁止事項 の具体例を含めた説明が今回の目玉の1つとなっています。まだお読みでない方は、 該当ページの 折り畳み部分の全てを是非読んでみてください。ここまで書くMMORPGの運営って今までいただろうか、いやいないだろう的な凄さがあります。
本記事では、普通にプレイしている人が常に悩むであろう、主にコンテンツ中でのコミュニケーション(チャットなど)から生じるトラブルについて、考えてみます。
コミュニケーションから生じるトラブル
「禁止事項」の冒頭付近の記述大きな判断基準が書いてあります。
ここから読み取れるのは以下の5点でしょうか。
- 1人1人の「不快だ」と思うレベルが違うこと
- 単語や文章だけなく、表現全体の意図や意味まで含めて判断される
- 自分がやられたら嫌なことはやらない・言わない(表現しない)
- 仲間内の冗談でも1人1人感じ方は違う
→誰か一人でも不快に思った場合はペナルティの可能性 - 「しまった」と思っても、その後お互いに納得したうえで問題が解消している場合はペナルティは課されない。
ファイナルファンタジーXIVはオンラインゲームであり、プレイヤー同士でコミュニケーションが行われます。人間同士の付き合いにおいてコミュニケーションは欠かせないものですが、個々人で感じ方、捉え方に違いがあるのは当然のことであり、自身では不快に感じない内容でも、他者にとっては不快と感じて気分を害する内容であることも数多くあります。それらの中から、特に不快感が大きくコミュニケーション上望ましいものではないと判断している内容を、建設的なコミュニケーションにとって必要ではない行き過ぎた言動として、禁止しています。
コミュニケーションは、さまざまな表現方法によって行われますが、表現に使用される単語や文章といった言葉自体が禁止されているのではなく、表現全体の意図や意味、相手側の感じ方や捉え方などを踏まえたうえで、禁止されている表現に該当するかどうかが総合的に判断されます。
他者への思いやりと礼儀を忘れずに行動し、少しでも他者にとって不快であるかもしれない内容だと感じた場合には、表現しないようにしましょう。 また、自身では、仲間内であれば「冗談」として受け取ってもらえる内容であると考えていたとしても、内心不快に感じているのを相手が我慢しているだけかもしれません。たとえ長く付き合っている仲間であっても礼儀を忘れず、仲間であるからこそ、よりいっそう相手を気遣って行動するようにしましょう。
なお、以下に記載する例に該当する表現があったとしても、その後のコミュニケーションでお互いに納得して問題が解消している状況であれば、ペナルティが科されることはありません。コミュニケーション上のトラブルは、コミュニケーション次第で取り戻せるため、うっかり表現してしまったことに気づいた場合には、速やかに間違いを認めて行動することが大切です。
(ファイナルファンタジーXIV禁止事項からの引用)
これなら許されるよね的な空気というものがありますが、そういうものがさせてしまう「行き過ぎた冗談」や「いじり」に対しても、きちんとここで述べられています。
そして、「FF14をプレイする人たち」は多種多様です。ゲームという形をとっていますが、キャラクターを操っているのは皆同じ人間です。そこにゲームも現実も違いはありません。
ですので現実世界と同じように、他者を尊重する必要があります。(ゲームの世界なのにこんなに厳しいの?と思うかもしれませんが、逆になぜゲームの世界なら他者を蔑ろにしてもよいと思うのでしょうか?現実世界と同じようにすべき問題なはずです)
踏まえておくべきこと
- 世の中と同様に、FF14には本当に色々な人がいる。
- 国・人種・言語・宗教・文化・年齢 etc.
- 初心者、熟練者
- ゲームの知識がある人ない人
- 装備が整っている人 整っていない人
- Aという攻略法でやりたい人 Bという攻略法でやりたい人
- 初めての攻略の人 周回の人
- 他者を非難および否定することは許されない。
- 特にCFおよびRFは、その色々な人が来る場所。
- 色々な人がいる中でCF/RFコンテンツはクリアするもの
プレイヤー側も人間ではありますが、開発している側もまた人間である、ということも忘れないでいたいです。
実際にどういえばいいんだ問題
追加された具体例を読んで、これダメなの?と思う項目が私もありました。
が、よく考えてみてほしい。
同じセリフを見ず知らずの他人に言えるか?
目上の人(例えば先生・上司など)にも言えるか?
正直目上の人などにモノ申したい場合は「言わない/知らんぷりをする」という選択肢を選ぶことが多いのだけれど、現実世界とは異なり「ゲーム」では伝えないと困る場合もある。というわけで、スタンス・IL・ギミックという3つの場合で考えてみた。
※アドバイスを目的として問題点を伝えることは禁止行為には該当しません。しかし、アドバイスは相手に受け容れる意思があってこそ成立するものであり、相手の意思を無視してアドバイスを押し付けるような状況になっている場合は、過度な批判/非難と判断される場合があります。
※他者の意見を尊重し、自身の意見を”提案”する形で伝えることは禁止行為には該当しません。
※自身の希望をお願いする形で伝えることは禁止行為には該当しません。
(ファイナルファンタジーXIV禁止事項からの抜粋)
スタンスを入れてほしい
- 「〇〇なので、スタンス入れてもらえませんか?」公式のセーフ事例
- 「タンクさん、スタンス入れてくれませんか?」お願いベースなのでセーフ
- 「なんでスタンスいれないの?タンクの仕事でしょ?」責め立てている
- 「IDのタンクはスタンス入れるのが当たり前。スタンスなしじゃ無理。」プレイスタイルの強要の恐れあり
- 「タンクの動きが全然できていない。分かってる?」他者を批判/非難することを目的とした表現
- 「スタンスないからしんだんだけどw」嘲笑にあたりそう
現実世界でも誰かに何かをお願いしたいときは、「~お願いします」と言います。それと同じくゲームの中でもお願いをするときは同じように伝えるべき、と禁止事項からは受け取れます。文字を入れる時間があれば理由も添えるともっとよさげ。(文字を打つ時間があるならば。)
目上の人に、×の項目は言えんなコレ。
スタンスに関してはうっかり忘れも頻発なので、自分が言われても嫌な感じのしないセリフを言いたい。
が、難しい。
ILが低すぎる
- 「突入ILは満たしているけれど、最新装備と比べるとかなり低いから火力はたりないかもしれない」事実を述べただけ
- 「ILは満たしているけれど、それはファイター装備でタンク装備じゃないので実は防御力がかなり低いのです」事実を述べただけ
- 「そんな装備でくるな」ゲームやコンテンツ/コミュニティなどから一方的に排除しようとする表現
- 「ここ〇〇装備以上じゃないと無理」プレイスタイルの強要
- 「マテリア入ってないとかやる気あるんですか」嘲笑・否定
タンクだけが揶揄されがちな問題ですが、DPSのILが低すぎる場合は戦闘が長引くためタンクヒラの負担が大きくなり、ヒーラーのILが低すぎる場合は回復量が足りずにMP切れを起こします。また、高難度コンテンツの場合は攻略時間が決まっているので、PT構成や火力によっては攻略することが不可能となります。というわけで切実な問題だったりしますが…。
かなり指摘が難しいぞこの項目。
だが…。色々な人たちがいる前提で考えないといけない。
他者を尊重するというのは難しい。
コンテンツに参加する全員がギミックを理解し、推奨される装備および火力を出せるもの、そして当然クリアするものであるという「あなたの当たり前の概念」はあなたの考えであり、他人に強制させるべきではないということです。「色々な考えをもつ人がいるうちの一人」である、ということです。
ギブアップ投票はイイ気分のするものではありませんが、言葉選びの難しさというある意味から考えると公平であり、システムとして正解なのかもしれない…と自分は思いました。
「ギブアップ」というものは、ある種の権利なのかもしれません。
ギミックわかってる?
- 「ギミック理解してます?教えましょうか?」1回目なら提案として問題なし
- 「〇〇したらいけると思います、どうでしょうか」意見の提案
- 「めちゃくちゃ痛いので、防御バフ使ってもらえると助かります」自分の希望、意見の提案
- 「全体攻撃が痛いので、回復をたくさんしてもらえると助かります」自分の希望、意見の提案
- 「ほんとにギミック理解してます?教えましょうか?(複数回)」自身の都合のための他者への批判
- 「そんな誰でもできるところでミスって笑」嘲笑
- 「△△が全然できてないよ。わかってる?」過度な批判/非難
- 「あなたの考えはどうでもいいので、とりあえず指示に従って」プレイスタイルの強要
- 「(コンテンツ)の攻略は、△△が当たり前だね。これ以外無理。」プレイスタイルの強要
メンタールーレットをやっていると、よくぶち当たる問題。さすがに3回くらい全滅したり極にあたったりした場合にどうしたものかと思う。分からない側が積極的にどういう情報が欲しいのかを発言してもらえると、助かるし嬉しい。
個人的な感想
建前
FF14では、現実の「いくつかの基本的人権的なものをゲームの中でも守る」というスタンスであることを感じました。あまり公民に詳しくはないのですが、FF14にあてはめてみます。
- 平等権:差別されない権利
- 自由権:色々制限されない権利。おもに「精神の自由」が該当しそう。
- 外見の自由、ミラプリの自由、ジョブの自由、コンテンツに参加する自由、ギブアップする自由
- 社会権:何かあったらFF14運営から助けてもらう権利(主に生存権)
割と黙認されがちなものが多いゲーム上のコミュニケーション絡み問題において、運営がこれだけの実例を示し、積極的に(報告があれば)調べて調査して処罰していく、という姿勢を前面に打ち出すことは困っている者からすると頼もしいものになるでしょう。
誰も傷つかない優しい世界のために、誰もしゃべらなくなった…ということになっては本末転倒ではありますが。
本音
FF14の戦闘は忙しいんだ!
文字を打ちたい場合は戦闘中のことがほとんどで、戦闘しながらチャット入力とか無理に近いっていうか無理。(どうしようか、とPTで相談する雰囲気の場合を除く)
急いで入力すると短い単語になり、結果として端的な言葉=きつい言葉=ハラスメント案件になりそうなことも多々あります。そんでもって、日本語は丁寧な言い回しを使うと文字数が増えます。結果、言いたいことがきちんと言えない=文字を打つ時間がない=もう基本的に無言でいく、これが私のスタンスです。すまん!(聞かれたらきちんと答えるよ!)
以前、自分がメンタールレで出会ったレアな2ケースを日記として書いています。具体例の追記された今の禁止事項を読んでからだと、どう対応するのがベストだったかと思うとやはり無言がベストだと思ってしまう…。
色々思うところもありますが、この変更から、普段の言動を見返すきっかけになれば、それはまたそれで良いのではないかと思います。やはり楽しくゲームしたいですからね!おわり。
参考文献:今さら聞けない! 政治のキホンが2時間で全部頭に入る 馬屋原 吉博 (著)